三分間法話「榊原是宏」

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榊原是宏

法話を聞く

ハイ こちらは西山浄土宗総本山光明寺テレホンセンターの榊原是宏です。

 

慣れ親しんだ生活と離れて、新しい社会に飛び込む季節が来ました。

 

境内の伝導版に金子大栄さんの「花びらは散っても、花は散らない」と書いたら「ちょっと季節はずれね」とダメ出しをされました。

 

先日、お母さんの27回忌の法事が2軒続きました。

お勤めがすんで、お檀家さんとお母さんの思い出話をしていますと、83才の長女が「私もお母ちゃんが死んだ歳を超えたから、そろそろ私もかね。でもお母ちゃんはいつもニコニコしていたね」。すると二女さんが「順番に逝ってよ。私も後から行くからと、お母ちゃんに言っといて」と楽しい法事でした。

次のご法事も同じようにお勤めを終えて振り返ると、小学生の女の子を膝に乗せたお母さんが「この子位の年でした、母が逝ったのは。お葬式が済んでから、私は淋しくて泣いてばかりいて、父を困らせました。でも今日母と同じ年になって初めてわかりました。亡くなる少し前、なぜ、母が悲しそうな顔をしていたのかが。私はこの子を残していけません」と。

 

金子さんの言葉は「花びらは散っても、花は散らない」に続いて「形は滅びても人は死なない」とあります。

 

今年も梅の季節が過ぎ、桜前線が春を告げながら北に向かって進んで、多くの人の目を喜ばせてゆきます。そして、その咲き誇った桜も必ず散ってゆきます。でも、美しい花からいただいた春の喜びと幸せは何時までも心に残ります。

 

お念仏をいただき、喜んで日暮らしをさせていただいる貴方の笑顔が、子供やや孫達の心に刻まれますように、南無阿弥陀仏の日々をお過ごし下さい。

 

お電話有り難うございました。

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