三分間法話「和田邦治」

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和田邦治

法話を聞く

こちらは西山浄土宗テレホンセンターです。担当は南部布教師会の和田邦治です。

今から十年余り前、布教師研修会でいただきました資料の中にあります

明日ありと思う心にだまされて今日をむなしく過ごす世の人

という先人の遺訓を通して一日一日を大切に過ごしませんか、ごくありふれたテーマですが、しばらくお付き合いをお願いします。

昨年の秋、ご縁をいただきまして淡路島へ行ってまいりました。渦潮で皆様ご存知の鳴門市にあります昌住寺様へ五重法要のお手伝いで。次いでわたし方地蔵寺婦人会の花博見学で。そして今回が三度目で、聖徳太子が開かれたと伝えられています日光寺様をはじめ四ヶ寺でお十夜(じゅうや)のお話を聴いていただきました。

どのお寺様でも、開口一番「私が住職いたしております地蔵寺の本堂の前から西の方を見ますと、淡路島が見えます。特に冬の晴れた日には、海岸線がくっきりと・・・・。更によく見てみますと、海岸沿いの道でしょうか、なんと猫が走ってるッテ。そんなことは絶対にありません」と言いますと、お互いのそれまでの緊張感が一気にほぐれまして・・・・。

話は少々脱線しましたが、お十夜は、今日(こんにち)のような一晩のお勤めではなくて、昔はその名の通り十日十夜(じゅうにち・じゅうや)勤められていたようです。お勤めは、このように時代によって変わってきました。しかし、お互い老少不定の身であることには、昔も今も、そしてこれからも変わることはありません。今は、一晩とはいえこの上なく大切な一晩のお勤めであるということを心得なくてはなりません。

「南無阿弥陀仏」をお弘めになった宗祖法然上人は、「今日(きょう)のみと思うて親に仕(つか)うべし、明日は誰(た)が身も定(さだ)めなき世に」とお示しになりました。

言うなれば人生の千秋楽(せんしゅうらく)でもあります今日一日、この一日を、じっくり・みっちりと大切に過ごされますことを念じております。

お電話ありがとうございました。

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