三分間法話「森本 隆樹」

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森本 隆樹

法話を聞く

こちらは西山浄土宗総本山光明寺テレホンセンターの森本隆樹でございます。

暦の上でははや立夏となり、心なしか日ざしも明るさを増してまいりました。旧暦の5月は梅雨であり、「皐月晴れ」は梅雨の晴れ間のことで、苗を植える「早苗月(さなえづき)」が略され「さつき」と呼ばれたといわれます。八十八夜が過ぎ、立夏を迎え暦の上で夏が訪れます。

大型連休を終えた5月10日には、お母様に感謝する「母の日」があり、そして来月には「父の日」がございます。父と母、つまり両親とはいったいどういう存在なのでしょうか。誰しもこの世に生まれてくるには必ず両親の存在があります。今の私たちが存在しているのは、ご両親のおかげなのです。またそのご両親とて子どもがいなければ、親にはなれないのです。子供が1歳になれば、ご両親も親として1歳になるのです。親だからとか、子供だからとかそういう思いや言い方をするのではなく、お互い様という気持ちを持ってみてはいかがでしょうか。

私は早くに父親を亡くしています。当然さみしいという思いはあります。しかしその悲しさだけを背負って生きているとどうなるのでしょうか。私がもし父の後を追って死を選んだとしたら父親は喜んでくれるのでしょうか。そんなことはありません。父親はきっと悲しみます。私が父を亡くした悲しみを受けたように、父も悲しむと思います。これがお互い様なのです。

「観無量寿経」に「仏心というは大慈悲これなり」とありますよう、自分のことばかりではなく相手に楽しみを与えまた相手の苦しみを抜き去るがごとく、お互いに思いやりを持って接していくことで信頼しあえる関係にあることに気づくことができると思います。

お電話ありがとうございました。

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