三分間法話「池上広済」

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池上広済

法話を聞く

はい、こちらは西山浄土宗総本山光明寺テレホンセンターの池上広済です。

先日、インターネットを見ておりますと、このようなことを言っておられる方がいらっしゃいました。
祖父が亡くなりました。
自分は、会社が休みをくれないからお葬式には行けない。
お葬式は、人が亡くなったことを口実に、親族が飲み食いするだけの行事だ。
親戚づきあいは普段からない。
行きたい人だけが行けばいい。

一般の人はこうなのかなと思い、読み進めてまいりますと、このようなこともおっしゃっておられました。

自分の親が亡くなった時は、親戚には来てほしくない。
でも、自分の妹が亡くなった時は、会社を休んで行く。

ここで、この方のおっしゃることに矛盾があることに気づきました。自分の親が亡くなったときには親戚には来てほしくないが、自分の妹が亡くなったときには参列する。
しかし、叔父さんや叔母さんにとっては自分の親は兄弟であるか、姉妹であるはずです。

この方は、自分の悲しみは大切にされるけれど、ほかの方の心の悲しみまでは考えられない、もしかすると少々身勝手なところがあるのではないか、このようにも思われました。

自坊の檀家さんのお葬式で、このようなことがありました。
亡くなられた方は、寝たきりの女性で、故郷から離れ、一人暮らしをされている方でした。喪主の方は家族だけのお葬式を希望されていたのですが、ご兄弟で話し合われ、結局、地域の方も参列してのお葬式をされることになりました。
喪主の方は、参列する人はほとんどいないだろうと思っていらっしゃったようなのですが、故人は、実は大変社交的な方で、老人会でも活躍されていたこともあり、地域の方が沢山参列されていました。
無事、お葬式が終わり、お寺にいらっしゃった時には、母がどのような人であったのか、皆さんに教えていただきました。地域の方にも参列してもらえるようにして、本当に良かったですとおっしゃっておられました。

お葬式への参列は、血縁が近い遠い、付き合いのあるなしに関係なく、故人からいただいたご縁に感謝するためのものです。
是非、感謝の心でいっぱいのお葬式をしていただきたい。このように思う次第でございます。

お電話ありがとうございました。

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