参道上と塩田紅果の句碑

参道を登っていくと、御影堂の屋根が一段ごとに大きくなっていきます。参道の階段は一つ一つは高さの差が小さいので楽なようですが、一挙に登ると心臓がトクトク音を立てるほどです。

「新撰組」というテレビ番組のロケがここで行われたときには、隊員に扮した俳優さんたちが、この階段を駆け上がるシーンが撮影されました。息を整える間もなく何度も繰り返される撮影に、「俳優さんも大変だなぁ」と驚いたものです。

参道を登りきったら、どうぞ一度振り返ってみてください。紅葉のときはもちろん、楓の若葉のころの木漏れ日の美しさもきっと心に残ることでしょう。

参道を登りきった所の左手に塩田紅果の句碑があります。

石が苔むしていて、刻まれた文字を読むのは難しいかもしれませんが、「うつし世の 楽土静けし 花に鳥」という句です。金沢蟻塔会を主宰していた塩田さんは昭和初期に活躍した歌人ですが、ここに詠まれた光明寺のありさまは、今も変わっていません。

私たちは毎朝、太陽の昇る時間にお勤めをしますが、夜明け直前の薄闇のなかから聞こえてくる鳥の声は『阿弥陀經』に描かれた極楽の鳥を思わせるほど澄んでいます。そして勤行を終えて、差し込んでくる朝日に境内の花々が輝くのを見ることができるのも、ここで暮らす私たちの幸せです。

紅葉期は大変混雑しますので公共交通機関をご利用下さい。光明寺には駐車場はございません。また近隣は全面駐車禁止です。